« 韓国映画の夜来香 | トップページ | 「私の鶯」を見て »

2009年2月 3日 (火)

テレビで蘇州夜曲

__________________________

遅い夕食を食べながら、何の気無しにテレビを付けたら「蘇州夜曲」が流れてきた。教育テレビの「中国語で話そう」という語学番組。

歌っていたのは、このブログでも前に記事にもしたけど、李広宏という蘇州出身の中国人男性歌手。

この方は、中国に居たときにラジオから日本語の「夏の思い出」が流れてきて、その美しさに惹かれたそうだ。テレビや映画ではいわゆる「抗日もの」ばかりのころで、日本=恐ろしい、という印象の頃。この歌を聴いて、本当の日本を知ってみたいと日本に渡ってきたそうだ。

それ以来、美しい日本の心を表す歌を中国語に翻訳して中国人に紹介しているということだ。上戸彩がドラマ「李香蘭」の上海ステージで歌っていた「蘇州夜曲」中国語版も、李広宏氏の翻訳バージョンだ。

「夏の思い出」と「ふるさと」が彼の心の支えだと言っていた。

「夏の思い出」
江間章子作詞 中田喜直作曲

夏が来れば 思い出す
遙かな尾瀬 遠い空
霧の中に 浮かび来る
優しい影 野の小道
水芭蕉の花が 咲いている
夢見て咲いている 水のほとり
石楠花(シャクナゲ)色に 黄昏(たそがれ)る
遙かな尾瀬 遠い空




彼は尾瀬に自分の故郷、水の都、蘇州を重ねたのだろう。
 

「ふるさと」
高野辰之作詞 岡野貞一作曲

兎(うさぎ)追いし かの山
小鮒(こぶな)釣りし かの川
夢は今も めぐりて
忘れがたき 故郷(ふるさと)

如何に在(い)ます 父母
つつがなしや 友がき
雨に風につけても
思い出ずる 故郷(ふるさと)

志を果たして 
いつの日にか帰らん 
山は青き故郷
水は清き故郷


母親がたまに口ずさんでいたのを思い出す。


これらの詩を、意味を変えずに翻訳して中国人に紹介しているとのことだ。どんな訳になるのだろうか。蘇州夜曲の日本語版から中国語版への翻訳には素晴らしいものあった。まるで中国語版がオリジナルであるかの錯覚に陥ったほどだ。以前に書いた「蘇州夜曲」の記事を参照。彼はコンサートも行っているようである。李広宏氏のサイトはこちら

先日の韓国映画で出てきた「夜来香」といい、今日の「蘇州夜曲」といい、当時の作詞作曲家、歌った李香蘭、ともにこんな時代にまで歌い継がれることになるとは思っても見なかったのではないだろうか。

天職だと思うことを愚直に続ける、それができると何かを残せるのかもしれない。




 

|

« 韓国映画の夜来香 | トップページ | 「私の鶯」を見て »

上戸彩主演ドラマ「李香蘭」」カテゴリの記事

李香蘭」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 韓国映画の夜来香 | トップページ | 「私の鶯」を見て »