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2009年4月18日 (土)

NHK土曜ドラマ「遙かなる絆」スタート

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NHKで毎週土曜全六回、夜9時から2時間ドラマとして放送する「遙かなる絆」。

これはお薦めです。原作本の「あの戦争から遠く離れて」を読み、満州に取り残された日本人孤児の実情を知ると共に、置き去りにされた孤児を我が子のように育てた中国人の養母、そして文化大革命の恐怖を知りました。実話にもとづくドラマです。ユンチアンの「ワイルドスワン」も文化大革命を知ることの出来る本でしたが、日本人の実体験にもとづくものは初ではないでしょうか。

演出は、「エトロフ遙かなり」の岡崎栄。

楽しみです。

(以下は、番組視聴後に記載)

で、さっそく第一回を見てみた。しっかりした作りのドラマということは予感させるのだが、第一回として、グッと引きつけるものがなかった。それは、主人公の孫玉福、つまり、残留孤児である城戸幹さんを、原作者である娘、城戸久枝さんが、「父」という三人称で解説をし始めるという番組構成に対する違和感が原因だと思う。

ドラマが始まり、子供時代のちっちゃな主人公、孫玉福(城戸幹さん)に感情を移入し始める。すると突然、現代の場面になって、実の娘役の鈴木杏さんが、孫玉福を「父はこのときはなになに」などと、解説し始める。

孫玉福、そして育ての母に感情移入しつつある私は、突然誰かに観察されて感想を述べられている気がして、なんともばつの悪い気分になり、「そうだ、わたしは視聴者、孫玉福は孫玉福、今の声は娘役の鈴木杏」と、冷静に、客観的な自分に戻らされてしまう。このドラマは、父城戸幹ではなく、娘城戸久枝に感情移入すべきなのだろうか。

原作を読んだ時は思わず涙したものである。原作では、第一部で、孫玉福が育ての母親の愛情をいっぱいに受けて、困難に立ち向かう様がノンフィクション小説のように書かれ、第二部で、娘であり原作者である城戸久枝さんが、父親の足跡をたどる、という完全分離の本になっていた。

テレビではどうやら、娘の目線を常に用意して、過去と現在を行ったり来たりするようである。第一回目は違和感があったが、次回以降どうなっていくか、続けて見てみたい。

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