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2010年9月 9日 (木)

上海より 7

万宜坊を出て、隣の重慶公寓を覗いてみる。スパイゾルゲと尾崎秀美がアメリカ人ジャーナリスト、その実、アメリカ共産党員アグネススメドレーと出会った場所だ。

守衛さんにチラ見されたけど、ちょっとだけ中に入って階段室を撮影。当時の洋風の建物の階段室は、ロの字型階段室になっており、吹き抜けの落ち着いた空間が作られる。

P9060153

重慶公寓を出て、はす向かいの復興公園(旧フランス公園)に入る。1930年当時は小動物園があり、ピンルーと姉真如が子供の頃、よくクジャクを見に行ったという場所だ。確かに万宜坊から歩いて5分と、とても近い。

Photo_2 復興公園。写真を撮り忘れたので、ネット上から借りてきた。この角度から見ると公園外の正面の建物が、手前のフランス式庭園を借景とした宮殿を意識したデザインだったのだと納得。

復興公園からタクシーで錦江飯店北楼に行く。錦江飯店は、松崎啓次が誘われて四川料理の宴会に来たところ、そこに丁黙邨とピンルーがいて、しかもピンルーが自分のことを李小姐(リ シャオチェ)と謎の自己紹介をしたところだ。

錦江飯店の西隣には旧フランスクラブ、現在のホテルオークラがある。旧フランスクラブの芝生の庭園は、終戦直前に李香蘭と張愛玲が対談をしたところ。→クリック 旧フランスクラブでの李香蘭と張愛玲の対談

一旦、ホテルで休憩し、再びバンドに向かう。バンドはすべての建物がライトアップされ、雲までも白く明るく照らす。不夜城とはこのことだ。おびただしい中国人観光客が繰り出している。内陸から上海へ来る中国人はさながら外国旅行をしている気分なのだろう。

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バンドを通り過ぎて、昔の四馬路(スマロ)、今の福州路に入る。本屋、新聞社、文具などの文化系の通りだ。文房具屋という看板があったので覗いてみたら、書道の道具しか置いてなかった。なるほど、文房具とはこういうことだったのか。

福州路から旧市街地である豫園(よえん)までは、違法なのか合法なのか分からないが、バイクのタクシーがかなりの数出ている。バイクの後部座席に後ろ向きに二人分の席が設けられて、15円くらいで運行している。下の写真は後ろ向きに座りながら撮影。運転手がヘルメットをかぶってないのはもちろん、客席にシートベルトもないので、客は振り落とされないように注意しないといけない。

Photo_4

Photo_3

豫園に着く。昔の中国風建物が林立している。

P9060164

上の写真の建物で上海料理を食べた。場所は一等地だがサービスが今ひとつで、国営企業が経営しているのかもしれない。

お酒を飲みに再びバンドへ。行き当たりばったりで、パレスホテル(和平ホテル南楼)の屋上にあるクラブ風のバーへ上がってみる。Bar Rougeという名前で、確かに赤をイメージカラーにしていて賑やかだ。客は西洋人ばかりで、日本人はいなかったと思う。日本の本屋で売っているガイド本には載っていないから、普通の日本人が足を踏み入れることはないのかもしれない。

P9060168_2 Bar Rougeからみたキャセイホテルのとんがり屋根。エレクトロ系のハウスミュージックが、ほどよい音量で流れ続ける。

P9060172_2同じくBar Rougeから見た対岸の浦東のビル群。ライトアップで雲が白い。これだけビルを色とりどりに、というよりは派手派手に照らすのは日本人には理解しがたいものがある。これも1930年代上海のDNAのなせる技なのか・・・

全天の雲を怪しく白く光らせたライトアップは、午後11時半まで。

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突然灯りが消えた

うそをつき続けて

背伸びをしていたShanghaiが

いいとこ見せてたShanghaiが

上海に戻った

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おやすみなさい

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以上で「上海より」、を終わります。

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コメント

テストパイロット様

ご著書ほぼ読み終えました。
たまたま行きの飛行機の隣が米国人の医療機器販売の方で、上海の病院に売り込みに行くところだと言っておりました。上海最初の総合病院は日本人が作ったのだと、福民(フーミン)病院のことを教えておきました。彼はFumin Hospitalと暗唱して飛行機を降りていきました。

投稿: bikoran | 2010年9月16日 (木) 01時08分

 魯迅記念館から招待がありましたので、明日から上海へ拙著「奇跡の医師」の献本にまいります。
 25年ぶりの上海は、大きく変貌していることでしょう・・・

投稿: テストパイロット | 2010年9月15日 (水) 23時30分

naiyueさん
晩上好!(←覚えました)

その節はお世話になりました。
やっぱり国営でしたか。でも上海では総じて中国人の笑顔が印象的で、快適、好印象を残しました。客の立場でいる限りは、かもしれませんが。

朝日新聞の和僑の記事、発見しました。刺激になりました。

投稿: bikoran | 2010年9月10日 (金) 02時17分

晩上好。

気になって豫園の「緑波廊」を調べてみたところ、
やはり国営でした。
中国語の紹介では、「国営老字号飯店」。
なんだか納得です。

市場化経済の進む現代の上海だからこそ、
国営的な服務は違和感を感じるのかもしれません。

投稿: naiyue | 2010年9月10日 (金) 00時47分

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