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2010年11月 6日 (土)

歌に国境はない

今日の夕方、たまたまNHKを見ていたら、中(あたり)孝介さんという男性歌手が、あるイベント会場で、おどおどしている映像に出くわした。

私はこの方を知らないが、少し気になったので映像に注目する。

どうやら中国でのイベントで、何人かの歌手によって行われるジョイントコンサートのようだ。日本人はこの中(あたり)さんだけだというナレーションが入った。尖閣の事件があったことで、中さんはナーバスになっていたのだ。

観客席から抗議の声が上がるのではないか?

誰かが立ち上がって、舞台を妨害して台無しにするのではないか?

中さんには、いろいろな思いがよぎったろう。

ところが、彼の順番が来て、奄美の歌を歌い始めると、中国人の若い女性のファンが、大きな声で一緒に歌っているではないか!しかも日本語だ。

無事に終わり舞台を降りると、中国人のファンが彼のところにやってきて、ポスターにサインをねだったり、一緒に写真を撮ったりしている。

彼の歌は、人と人の絆を大切にした、出身の奄美をバックグラウンドにした歌らしい。歌詞も日本人だけなく、中国人にも響いたのではないだろうか。

音楽に国境はない。再び思った。このブログを最初に書き始めた時がそうだったのをすっかり忘れていた。李香蘭の歌。それを上戸彩さんが歌っていた。それがきっかけでこのブログを書き始めたのだった。余談になるが、彼女のブログに以前書いてあった。上戸彩さんはおじいちゃんが台湾出身の石垣島の実業家。林発(リン・パツ)という方で、石垣島に台湾のパイナップル栽培を導入したリーダー格の人。台湾が日本だったころ、石垣島に渡ったらしい。日本から日本へ渡った、とも言える。もともと石垣島や八重山列島と台湾は、日本領、中国領関係なく、一つの文化圏、経済圏として人々は交流していたという。


現代の台湾人にしても、中国人なのか台湾人なのか、アイデンティティの危機に瀕するところだろうが、台湾の人々は、「自分は自分」としてそんなことお構いなしに、たくましく生きている。

今回の尖閣騒動、当時の台湾、そして石垣、八重山の人から言わせれば、

「地元をさしおき、なにを勝手にいがみあってるのだ」

ということになるのかもしれない。

人にせよ、島にせよ、「国境のどちら側なのか」、を問うことのどんな意味があるのか、を考えざるを得ない。

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コメント

ずっと探していました 魚光曲の和訳にやっと出会いました。有り難うございました。意味合いは、はっきり分かりませんでしたが、深くこころに染み入る歌でした、意味も分かり、感謝です。
海に生きる人びとには、本当は、ひとつの海しかありませんでしたね。

投稿: ロビンの本棚 | 2016年9月 4日 (日) 01時37分

やなぎ様

影山ヒロノブを初めて知りました。ドラゴンボールですか?私がベルギーのブリュッセルに住んでいたとき、日曜午前は全て日本のアニメ枠というフランスのテレビ局が子供達に人気でした。日本語書店に行くと、日本語の漫画を立ち読みならぬ、座り込んで読んでいる(絵を見ている?)少年達がいっぱいいました。

それにしても直近、日本のアニメオタの力?をまざまざと見せつけたのは日本鬼子(ひのもとおにこ)でしょうね。http://dic.nicovideo.jp/a/%E6%97%A5%E6%9C%AC%E9%AC%BC%E5%AD%90

中国ではもはや日本鬼子のプラカードを持ったデモは恥ずかしくてできないかもしれません。

投稿: bikoran | 2010年11月12日 (金) 03時31分

中国(世界中)の子供は日本のアニメを見ながら育っていますからね。世界の人が共有する文化を作れる事は、本当に素晴らしい事だと思います。

世界で一番愛されている日本の歌は案外、アニメソングだったりするのかもしれません。
http://www.youtube.com/watch?v=1HVp8YovRkg
http://www.youtube.com/watch?v=iym0W10r6o4


それにしても「火垂るの墓」が中国で放映されていたとは、本当に驚きです。素晴らしい。
この映画は、国を越えるパワーがあると思います。

アメリカでは、ベビーシッターが子供にこの映画を見せてしまい、
「マミーが死んじゃった!妹も死んじゃった!うちのおじいちゃんが殺したの!!」
と泣き出した話がある位です。
おじいちゃんは、太平洋戦争で日本を爆撃をした地元の名士だったらしいのですが。

きっと中国でも良い効果があるでしょう。

投稿: やなぎ | 2010年11月11日 (木) 17時27分

やなぎ様

10月の中国の国慶節の日に合わせて、なんと中国のテレビで日本のアニメ映画「火垂るの墓」が放映されたようです。こちらのサイトを参照↓

http://ansan01.blog121.fc2.com/blog-entry-253.html

また、良くも悪しくも中国の動画投稿サイトにこの映画が何人もの人からアップされています。そこにもまた多くの中国人のコメントがあります。

その感想は、「なに人」というのを超越して、同じ人間としての感想がつづられてもいます。

アニメや音楽は日本にとってすばらしい財産になりつつありますね。

投稿: bikoran | 2010年11月 9日 (火) 23時11分

音楽には理屈を越えた、不思議な力があると思います。
私は中国音楽を知ったことで、中国が好きになりました。
それと同じように、日本の音楽がきっかけで、日本に興味を持った。日本が好きになった中国人は沢山いるんじゃないかと。
以前記事を書かれた、李広宏さんもそうですよね。
音楽のようなサブカルチャーは、国際交流の道具として重要視されていません。
しかし実は日本のイメージアップに大きく貢献しているんだと思います。
そう考えると、SMAPの上海万博のコンサートが中止になったのは残念です。


それと、ブログへのアドバイスありがとうございます。
怖がらずに、自分の考えを押し出す事も大事かもしれませんね。
訂正は後から出来ますし。ブログの良い所ですね。

投稿: やなぎ | 2010年11月 9日 (火) 22時44分

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