日本がかわいそう?
今日、テレビを見ていたら香港のブランドをあさっていく客の大半が大陸の、たとえば上海からの客らしいと。ひとつ100万円とか200万円のエルメスやヴィトンのバッグを平然と買っていく。
(長い行列のできる香港のルイヴィトン)
日本のテレビ局が一組の中国人カップルにインタビューをしていた。
福建省から来たという女性が答える。
「お茶の製造で当てました」
隣にいるその夫?がニコニコしながら続ける。
「先月は月給が370万円でしたよ。すごく儲かってます」
男性が続ける。
「日本は景気が悪いからかわいそうですね」
すると、女性がその言葉を遮るように、
「そんなこと言うんじゃないの!そんなことは言わなくていいの!」
としかめっつらをして叱る。
おそらく日本のテレビ局の取材だからと、日本人に気を遣ったのだろう。
この女性の行動はすごく印象深い。
昔、1930年代、支那の指導者役を自認した日本。めくらでかわいそうな支那のためにがんばるんだと。支那国民を苦しめる蒋介石と西欧諸国から支那を救うのだと。
その支那人は、歯を食いしばって、日本に追いつこうとした。それは絶望的に見えた。子供の頃の私の目には、絶対に無理だと思えた。中国人は、ずっと人民服で、自転車をこいでいるのかと思っていた。
天安門事件のとき、中国人は人民服を着ていないということを知った。
そして、今、日本はかわいそうがられている。中国人に同情と哀れみの目で見られている。
壮大なる平家物語。
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